29歳と10ヶ月。あと2ヶ月で20代が終わる。
そんな2007年の暖冬。乳がんの告知を受けた。

今後どうなるのか、とても不安で仕方ない。
だから自分のため、これを読む誰かのために、私が日々思い
考えることを記録し、経験として綴っていきたい。

これからも穏やかに笑ってすごしたいから、少しずつでも前を向いて生きていきたい。


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031/脱毛ふたたび
タキソール3クールが無事終わり、現在4クールめ。

2クールめあたりで、ごっそりと髪が抜けたけど、
かなりのがんばりで、髪の毛が残っていた。
それでも、そのままの頭では到底外出できる姿ではない。

でも先生いわく、かなり残っているほう。という見解。
そしてピークはもう過ぎたし、後からまた少し生えたりもするよ。
ということだった。


・・・が、

10回めのタキソールを打った2日後。

部屋着を来ていたものの、えりがちくちくする。
脱いで見たら、あれ、いつもよりも抜け毛が多い。。
うーん。。と思いつつ、髪をスッと手でとかし、それを見た。
すると、明らかに多すぎる毛が抜けていた。

これは、ここ数週間と違う、前と同じ抜け方だ。

あぁ・・また抜け始めた・・

そう思ったら、とてもショックだった。

その日は入浴して、頭を洗うのが怖かった。
案の定昨日までと、全く違う量の髪の毛が、簡単に流れていった。

そして夜はあまりのショックで、電気を消した後も眠れず、
再び電気をつけた。
すると、ふとんにはびっしりと抜けた毛がついている。

ただ一瞬、ぼーっとそれを見た。

たぶん毛根は、相当弱っているはずだろうし、仕方ないことだけど、
前以上の抜け方をしてる上に、一度止まったと思っていた脱毛が
再び、しかも今度は、もう完全に毛がなくなるだろう勢いで抜けるのは、
悲しすぎて、何も考えられなかった。


やっと眠れたけど、目覚めは早かった。
のそのそと起きて行って鏡を見たら、ハゲた人って感じの私がいる。
たった一晩で、容姿が変わってしまった。

これは女じゃない。

辛すぎる。


何もする気持ちもななって、笑う事もできないし
悲しいけど、どうしようもないし、うまく泣く事もできない。

少し笑っていられるのは、やっぱりどこかで
自分のこの姿が、大きく変わらずに居られたからだと、痛感した。


胸の傷も、あんまり意識せずに過ごせる場所にある。
髪の毛も、かろうじて残っている。
ご飯もおいしく食べられるようになってる。

そんな幸運が、今まで重なっていたんだ。

たぶん、あと1日2日で、全脱毛してしまうだろう。

また生えてくる事は分かってるけど、そして何回も覚悟してるけど、
私はとてもやりきれない気持ちでいる。


030/師走だけど
あっという間に12月になってしまった。

あと1ヶ月。人生の中で最悪だと思った1年が終わる。ショック

3月からスタートした治療も、うまくいけば点滴は年内で終われそうだ。

タキソールをスタートして早3ヶ月、体がだんだん変化してきた。
それでも私は、かなり元気な方だろう、と先生の話しっぷりから分かる。

でも副作用と言われるものは、キリが無い。


最近は、視力が落ちまくっている気がするのと、
鼻血がよく出る。これは白血球の問題なのか??
映画とかで、白血病の人が鼻血を出してるのが頭をよぎったりする。


でも1番いやなのは、吹き出物だ。

点滴を受けてから2.3日後に、頭、顔、背中と、いたるところが赤くぽちぽち。
顔は何か汚く見えるし、しかも、頭と背中はかゆい。
でもかくとバイ菌が入りそうなので、ガマン・・しょんぼり

体全体はものすごい倦怠感があり、ちょっと出かけようものなら、
急に動けなくなり、その場で寝てしまいたくなる。
あれ程タフな体だったのに、すぐに疲れるのだ。。あぁ自信喪失・・

今は本読んで読書ぼーーーっとして、
ご飯食べてゴロゴロしてラーメン
ビールたまに友達と飲みに行って、それが何よりもいい。

・・こんなんで社会復帰できるのかしら。。あぁ不安・・

来年の今頃は、何を思ってるんだろう。
そして何をしてるんだろう私。

大口開けてがはははーーーって笑ってたいな嬉しい
027/毛が抜け始めた
抗がん剤スタートしてから、はや7ヶ月。。
奇跡的に自毛で過ごしてこれた。
先生も、かつらやさんも感心するほど髪の毛は残っていた。

・・なぜ?

そもそも私は、髪の毛が昔っから多い。
だからか、それともちょっといいシャンプーを使っているから??

ともあれ、どうしてかは分からない。

この半年は、相当の勢いで毛は抜けていたけど、
ただ今回、タキソール1クールを終えてのここ2.3日は、
覚悟も吹っ飛ぶほど抜けている。冷や汗


しかも襟足のあたりが今は一番ひどい。
手ぐしで軽く髪をとかすと、一度でごっそり抜ける。
どこまで、どれほど抜けてゆくのか、不安で仕方がない。


お風呂の時が、恐怖の時間だ。


頭を洗うと、毛のかたまりが排水溝に、もっさりと集合している。


ブログなどで同じ病気の人も、
どっさりとか大量にとか、そういった表現を使っているが
正直、じゃっかん大袈裟な気もしていた。


・・・が、うそじゃない。


あり得ない量が、一日のうちで、抜けまくるのだ。びっくり


しかも突然にその日がやってくる。


その毛たちをぼーっと見るだけで、出る言葉がない。。


悲しいやり場のない、何とも言えない気分で、
髪の毛が抜けている自分を想像して、イヤな気持ちでいっぱいになっている。
だからこそ、かつらを買ったりしてるんだけど・・
友達や親に言ったところで、どうしようもないし、
相手も、どんな言葉をかけていいか分からなくなるだろうから、
あまり言いたくない。

...けど言ってしまう。。

こないだ、母は
めったにない事なんだから、写真の一枚でも撮っておいたら?

と言っていた。
母なりの優しさで、たぶん少しでも、
ポジティブに表現しようとしてくれたんだと思う。


でも、実際明るいことなんて、一つも無い。


髪の毛が抜けるなんて、お年頃の女にとっては、一大事だし、
髪型は、おしゃれするにも、その日の一日の気分を決めるほど、
何ごとにも変えがたい大切なところなのっ!! むかっ


...と言いたいけど、言わない。


ああ、やり場が無い。。

時間が進むのが恐い。。
まだ、自分が髪を失う事がリアルじゃない。
けど現実だけがすすむのだ。


髪が残っている残りわずかな日数がとても大切。
これだけが今ハッキリしてる。


いつか吹っ切れて、
ウィッグライフを楽しめる日がくるのか・・いや
今は一切そんな風には考えられないし。しょんぼり
025/変化する心
何でもポジティブに考え、行動力をもって、頭より先に体が動く。

私はそんなタイプだったはず。
少なくても半年前までは、確実にそうだった。

最近はどうか。。


何か最近、自分の心が変化している気がする。
心というか、性格的な部分なんだろうか。

少しイヤな思考回路が出来上がっている。気がする。

たとえば、クビになった職場の同期が、心配してメールをくれる。
そこには最近忙しく、今週も来週も地方へ出張なの。と書かれている。

たとえば、仲良しの友達が私の行きたいライブに行く。と聞かされる。


そんな普通の事が、なんだか心にチクリとささるのだ。

私だって
クビにならなかったら、今はもっとちゃんと働けている。
病気じゃなかったら、そのライブに私だって行けてる。


誰とも会わず、何もしない日々が続くもどかしさや、
抵抗できない事が起こる治療に対しての、やり場のない不満が、
そういう心境になって出てきている。


そんな風に考えてしまう自分が、とてもイヤだ。

全部を病気のせいにして、卑屈になっていく自分がすごくイヤだ。

こんなにも、頭で考える事が先行するのが辛いとは、
いつでも何かしていた私には、とんでもなく苦痛だ。


人はシンプルにできている。


とてもそう思う。

自分を保つのが、これほど気力のいることだとは、
一定の感覚を保つのが、こんなにも大変だったとは。

感情の波が激しくなっている。

少し心がやばいのかもしれない。

治療が終わるころ、私は笑っていられるのだろうか。。





021/眠れない夜
「がん」という響き。
そして、自分がその病気だということ。

言葉に表すと、実感する。
誰かに言う事は、少し怖い。

親や友達と過ごす時間、ひとりで過ごす時間。
わりと自分が病人だということを忘れている。

だけど、ふとした時に「死」を意識する。
同時にそれは「生」を確認する作業でもある。


しょんぼりすこし気分が落ち込んでいるせいか、やや内向的な日々を過ごしている。
誰かとの考え方の違い、それに対しての違和感。
甘えたい心と、それでもひとりで耐える事、
そこの折り合いも付けづらくなってきた。

自分に関していえば、
病気に関して一緒に勉強し、同じ意識をもつ事が
必要なんだろうと、そう思える。

親にすら、理解してもらえない部分があるからだ。
分からないのは当たり前、だけど理解しようとする姿勢がない時がある。
そんなときは、悔しくて悲しくて、泣けてくる。
そして、だいたい夜も眠れない。今日のように。


思いっきり泣いたらいいのに悲しい、うまく泣けない。
息は苦しいし、頭はボーっとする。
だから、そのうち泣かなくなるのだ。


病人てわがままだなぁ。

結局自分が、一番かわいいんだ。