桜も散ったここ最近。
治療からも解放され、体力も回復してきた。
だんだん平日にじっとしてられなくなり、仕事を始めてみた。
というか、再開させたというのか、
以前からずっとやっている職種での、派遣業。
深夜から朝までは当たり前のような業界だけど、
そこまでもうやる気はない。
だから、時間を守ってくれる会社を選んだ。
多少の残業はしかたないけど。
久しぶりの通勤電車。また社会と接しはじめた実感が湧く。
生活にハリがでてきたそんなある日。
最近よく遊んでた男友達から、告白された。
・・・だけど
彼は病気のことを知らず、
私が今カツラをかぶっていることも知らない。
色々隠していることがあるから、
自信をもってつきあえないということを、きちんと伝えた。
でも彼は
「何を隠してるかしらないけど、俺はちょっとぐらいの事では
動じないから。2人でゆっくり乗り越えてけばいい。安心して。」
といった。
本心はそうであっても、真実を知ったときにどうなるか、
話をするまでは、憂鬱な毎日だ。
だけど、その日からその人は私の彼になった。
まだほんの数日、ちゃんと会って話せてないけど
今後、そんな風にいってくれる人と、出会えないかもしれない。
そう思ったら、ありがたさと、出会えたことへの感謝で
また胸がいっぱいになった。
病気になって、人の縁をとても強く感じて
それを普通とは思わなくなっている自分がいて、
誰かを大切にしたいとか、大切にされてる、とか
そう感じれることが、今はとってもうれしい。
去年、一年間のがんばったから
ここへ来て、たくさんの素敵なことがおきてる。
普通の事が、一番幸せな気がする。