・・・終わった。
吐き気、嘔吐、口内炎、痔、結膜炎(重度)
脱毛、味覚障害、関節痛、筋肉痛、むくみ、
頭痛、重い肩こり、鼻血、無月経、吹き出物
全身の倦怠感、視力の低下、集中力の低下
こんなにすごい副作用がでる、抗がん剤との闘いが終わった。
精神的なダメージも大きく、すぐに鬱のスイッチが入るような日々。
2007年のクリスマス
今の私にとっては何よりも嬉しいクリスマスプレゼント。
3月スタートした抗がん剤の治療が、すべて終了したのだ。
最後の点滴を受ける数日前、忘年会の帰りの電車で、
ずっと私の近くで心配してくれていた親友に、そのことを告げた。
やっと、終わるよ。
その一言で、混み合う車内で、ぽろぽろと涙を流してくれた。
よかったね。ほんとにがんばったね。と
二人で号泣し、駅に着いたらひき付けを起こすほど、声をあげて泣いた。
そして、いつも電話で八つ当たりしてしまっていた兄も、
その電話口で、声をあげて泣いてくれた。
よくがんばった。僕は何もしてやれなくて・・でもほんとに良かった。と。
しんどいと、自分だけが辛く、本当にやるせないようになるけど、
この時に初めて、自分だけではなくて、
自分を愛してくれる周りの人も、同じぐらい辛いんだということがよくわかった。
心配したり、自分には何もできないともどかしい気持ちになったり
自分はどうしたらいいのか、と悩んだり。。
私は、少しは人の立場でものを考えられると思っていたけど、
まだまだそこには、たどり着いてない。
でもそいうったことを、ちょっと分かったことだけでも、
少し成長できたかもしれない。
もうすぐ新しい年が始まる。
これで全てが終わったわけじゃないけど、
少しずつでも、心にゆとりをもって、楽しく笑顔で生活しよう。
助けてもらった分、自分ができる限りで、誰かを助けよう。
そんな風に思った。
来年は、今年を取り戻すべく、すばらしい一年になりますように。。