29歳と10ヶ月。あと2ヶ月で20代が終わる。
そんな2007年の暖冬。乳がんの告知を受けた。

今後どうなるのか、とても不安で仕方ない。
だから自分のため、これを読む誰かのために、私が日々思い
考えることを記録し、経験として綴っていきたい。

これからも穏やかに笑ってすごしたいから、少しずつでも前を向いて生きていきたい。


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026/日常
会社を辞め、プー太郎になってからというもの、
あれほどやりたかった事があったはずなのに、
ヒマすぎる毎日を送っている。


時間や、やりたい事があっても、
大きな行動や、出費ができない最近のこの状況。

もともと、ジッとしていられない性質。

そして、一人暮らしなだけに、
誰とも会わなかったり、話さなかったりする日が多くなると、
孤独になったり、悲しくなったり、ひどい精神状態になる。悲しい


だからここ数カ月は、何かにハマり何かを常に作っていた。

家具。カーテン。アクセサリー。お惣菜。

そして、作り終えてやる事がないと、
自転車で走り回ったり、散歩、ウィンドーショッピング。
映画に読書。

・・・治療中の人たちは、一体どうやって過ごしてるんだろう。


ふと疑問に思う。


たぶん、私は相当アクティブだ。
多少、体がしんどくても、遊ぶ心に負けてしまう。

だけど、無理して動く事は、今はダメなのかもしれない。しょんぼり


そんな事を思いながら、今日は本屋に立ち寄った。
誰とも話さなかった一日。何だかさみしいな。。

ぼーっと棚を見ていたら、鈴木ヒロミツさんの
「余命三ヶ月のラブレター」という本が目に入った。読書

そういえばこの人、最近亡くなったんだった。

そう思って本を開き、立ち読みしたまま泣いてしまった。

「皆さま、どうか楽しむために生きてください」と最後に書いてあった。

死を前にした人が、そう書いた。
本当にそれを伝えたいんだって、伝わってきた。



私はまだ笑う事もできるし、楽しめる時間もある。
時間があるってことは色んな可能性だって、たくさんある。
何か、とっても落ち込んだり、悲しかったりもするけど・・
そうだよなぁ、そういうことだよなぁって。

帰り道も泣きながら帰ってきてしまったけど、そう思えた夜だった。
025/変化する心
何でもポジティブに考え、行動力をもって、頭より先に体が動く。

私はそんなタイプだったはず。
少なくても半年前までは、確実にそうだった。

最近はどうか。。


何か最近、自分の心が変化している気がする。
心というか、性格的な部分なんだろうか。

少しイヤな思考回路が出来上がっている。気がする。

たとえば、クビになった職場の同期が、心配してメールをくれる。
そこには最近忙しく、今週も来週も地方へ出張なの。と書かれている。

たとえば、仲良しの友達が私の行きたいライブに行く。と聞かされる。


そんな普通の事が、なんだか心にチクリとささるのだ。

私だって
クビにならなかったら、今はもっとちゃんと働けている。
病気じゃなかったら、そのライブに私だって行けてる。


誰とも会わず、何もしない日々が続くもどかしさや、
抵抗できない事が起こる治療に対しての、やり場のない不満が、
そういう心境になって出てきている。


そんな風に考えてしまう自分が、とてもイヤだ。

全部を病気のせいにして、卑屈になっていく自分がすごくイヤだ。

こんなにも、頭で考える事が先行するのが辛いとは、
いつでも何かしていた私には、とんでもなく苦痛だ。


人はシンプルにできている。


とてもそう思う。

自分を保つのが、これほど気力のいることだとは、
一定の感覚を保つのが、こんなにも大変だったとは。

感情の波が激しくなっている。

少し心がやばいのかもしれない。

治療が終わるころ、私は笑っていられるのだろうか。。