29歳と10ヶ月。あと2ヶ月で20代が終わる。
そんな2007年の暖冬。乳がんの告知を受けた。

今後どうなるのか、とても不安で仕方ない。
だから自分のため、これを読む誰かのために、私が日々思い
考えることを記録し、経験として綴っていきたい。

これからも穏やかに笑ってすごしたいから、少しずつでも前を向いて生きていきたい。


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024/やっと折り返し
乳がん告知から、ちょうど6ヶ月目。

抗がん剤の6クールがやっと終わった。
やっと副作用からも立ち直りかけている。

最後の1回が、一番きつかった。
夏バテも手伝ってか、点滴を受けたのが朝だったせいか、
24時間、吐きまくっていた。人じゃないみたいだった。
水を飲んでも、氷をたべても、食べ物を連想するだけでも吐いた。
獣のような嗚咽をあげ、息も出来ないほど苦しかった。

・・・長かった。でも、でも私、ほんとに頑張った!!!!拍手

やっと1種類目が終わったばっかりで、
今度は脱毛という、悲しい現実が待っている。
いくら覚悟が出来ててるといったって、髪の毛が無くなったら、悲しいに決まってる。
覚悟なんて言葉ばっかりで、本当は何も覚悟なんて出来てないんだ。
なんで、こう畳み掛けるように、辛い事の連続なのかな。
治療って、本当にしんどい。

だけど、私が苦しいだけ、悪い細胞も苦しんでるって
そう思ったら、少しだけ気分はマシになるかもしれないや。

こんちくしょーーーーー!!怒り


だけど今は、それよりも苦しみぬいたこの半年に、
やっと終わりが来たことを、本当に嬉しく思う。

と同時に、もし再発したら、私は同じ治療を望むだろうか、
それとももう、あきらめてしまうのだろうか、
そんな事を考えてしまう自分がいた。

告知、手術、治療、とがん患者はそれだけでも、日々マイってるのに、
それでも今後の不安を突きつけられる。

どの病気も同じだし、人はいつどうなるか分からないといえば、それまでだけど。。

それでも、少しでも笑っていたいから、
そうやって生活できるように努力しようと、無理したりもする。
結果、同じだったらやっぱりそうして生きていた方が、絶対いいから。

まだまだ続く治療、そして今後待ち受ける、つらい事。
たくさんあるけど、すべて過去になるまで、私は踏ん張って
今、自分がすべきことをする。

だって私は、どう考えたって、もっと生きていたいから。
まだまだ、沢山やりたいこともあるんだから。
023/その後、5ヶ月
手術日から、ちょうど今日で5ヶ月がたった。

抗がん剤、1種類目のゴールはもうすぐ。
あと、1回。
あと1回受ければ、あの吐き気を伴う憂鬱から、少し開放される。

だけど、次の抗がん剤も控えている。
副作用のない代わりに、髪の毛が抜けると言われているあれだ悲しい



だけど、それよりも最近、仕事をしていない事に対して
気持ちの不安定さが出てきている。
何もしていない不安。
やりたくても、できないもどかしさ。
お金や、将来に対しての言いようのない気持ち。
何もない一日が続くという苦痛に、何とかして立ち向かおうと
日々それを見ない振りをして過ごす。

そして、たまにどうしようもなく悲しく、
涙が止まらないときもある。


だけど人にはあまり見せたくない。
でも、その反対で、誰かに抱きしめてもらいたい。
再発や転移への恐怖を、どうしようもなく
ぬぐいきれず、生活をつづける事に、さらに苦痛を感じる。


どうしてこんな気持ちで、生活しなくちゃいけないんだろう。
どうして私だったんだろう。
これから、どう笑って生活していくんだろう。

そんな事ばかり、考えてしまう夜がある。

今までなんとなく平気だったのは、やっぱり自分が病気だということ、
受け入れてなかった気がする。
だからだろう、最近になって心が不安定になってきた

何かしていないと、考えてしまう。
考えてしまう事が、今一番、怖いことかもしれない。

もっと何かを、何かをしなくては。
そんなことに、心を拘束されている。


とても疲れた。
心と、体を引き離したい。
この考える頭を、どこかへ追いやってしまいたい。


だけど、これを受け入れないと、先へは進まない。
ずっとここには居たくないから、
私はいつか、やっぱり前を向いて、笑ってやる。