手術から2週間したころ、私は職場に復帰した。
腕の動きは不完全で、体力は落ちているものの、
職場ではPCに向かい、いつもの作業ができた。
会長や社長が、入れ替わりやってきて、
私の様子を見ては、あまりの普通さに驚いていた。
そして、今後どうしていくのか、
ということを話すため、打ち合わせ用のデスクに呼ばれた。
私は、治療をしながらも仕事を続けていきたいし、
先生も、そうしてくれて全然大丈夫です。といってました。
そう伝えた。
結果は、こうだった。
私たちの職業は、深夜残業や徹夜にもなる職業で、
体への負担も心配な上に、
休みがちになったりする人を、会社は雇っておけない。
病気と分かって、クビになったのだ。
正直、はらわたが煮えかえるほどの怒りだった。
病気だからといって、どうしてクビにならなくちゃいけないんだ!!!
そういうところをフォローできるからこそ、会社なんじゃないか!?
悔しくて、悔しくて、涙が出そうになった。
泣きたいのをぐっと我慢して、仕事は続けたい。と訴えた。
だけど、いくら言ったって、代わりは沢山いるんだ。
使えないコマは捨てるだけ。
結局、最初から意見なんて聞く気もない。
答えは決まってるんだ。
楽しい同僚とやっと仲良くなったのに・・
せっかく、気の合う上司に巡り会えたのに・・
外部のスタッフとも、もっといい仕事したかったのに・・
自分の居た会社が最低だっということ。
だけど、一緒に働いた人は、みんなステキだったということ。
強く実感した。
復帰からたった3週間で、会社を辞めさせられた。