今日で去年の告知から、丸1年がたつ。
あっという間だけど、考えてみれば長かった。
本当に精神も体も、どん底を味わった気がする。
30歳という何か感慨深い歳を、私はがんの治療で過ごした。
あの、胃が痛くなるほどイヤだった点滴も、
毎週うんざりして通った病院も
今毎日通っている道のりも
全部含めて、苦しんだことをあっという間に忘れてしまいそうだ。
たとえば10年後、私が40歳になるころ、自分はどうしてるのかな。
当たり前のように、普通の生活が出来てるのかな。
誰かと笑って、遊んでるのかな。
もしかして母親になれてたりするのかな。
そんな当たり前の10年後を、強く願っている。
たった3年後でも、自分がきちんとここに居れるのか、
治療をもうすぐ終える事で、たくさんの不安が出てくる。
いつもは、色んな事をあまり考えないように、
笑って楽しんで過ごすことができてる反面、
たまに押しつぶされそうなぐらい、怖くてどうしようもない時がある。
それは、たくさんの大好きな人や自分のしたい事や、
まだまだ感じたり、経験したりしたい事が多すぎるから。
あまりにも、大切なものが多いことに気がついたりした1年だった。
大きな病気などは、人生観や、価値観を変えるというけど
本当にその通りだと思う。
この先もきっと辛い事も泣きたいこともあるだろうと思う。
でも私は、この1年を振り返って
笑える事は、笑いとばす。
嬉しい事には、嬉しいと言う。
楽しければ、思いっきり楽しむ。
人に優しく、思いやりを持つ。
大好きな人には、ちゃんと好きな事を伝える。
毎日を、大切に生きる。
私はたった1人しか居ない存在だから、
自分の事も大切に、人の存在も大切にしたい。
そんな風に思った。
それがきちんと実行していけるかは、分からないけど、
今日の、この瞬間はそう思える。
来年の今日も、無事迎えられますように・・