29歳と10ヶ月。あと2ヶ月で20代が終わる。
そんな2007年の暖冬。乳がんの告知を受けた。

今後どうなるのか、とても不安で仕方ない。
だから自分のため、これを読む誰かのために、私が日々思い
考えることを記録し、経験として綴っていきたい。

これからも穏やかに笑ってすごしたいから、少しずつでも前を向いて生きていきたい。


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037/治療が終わった
全ての治療が終わった。。おひな様の日に終わった。。

  嬉しい 拍手


手術は去年の3月7日。今日は3月3日。

ほんとに丸1年かかった。


発見から告知までのあの日々が嘘のようだ。


実感もなく、リアルじゃないまま色んな事が動きだし
精神も不安定で、家族には八つ当たり
友達には泣きながら話すような日々。

なぜ自分だったのか、どうしてこんなに若くから
一生の不安を背負わされなきゃならないのか、


不安と恐怖と怒り、悲しみと絶望、良い事なんて一つもなかった去年の春。

大好きな桜さえ、憎たらしく見えた。



たくさん悲しい思いもしたし、
もう一生分の辛さを味わったような1年だった。

辛い副作用もがんばって乗り越えた、
遊びたい気持ちも、一生懸命おさえて治療を優先した。



もし神様がいるんなら、
今年は絶対にステキな1年じゃなきゃだめです。バッド



自分にはわりと厳しい私だけど、今回の治療に関しては本当によく頑張った。
褒めてあげるんだ。グッド


今後、再発や転移の不安は常に付きまとう。
ちょっとした痛みや、体の異変が、すぐにそれじゃないかと不安に陥る。

そんな風に生活してかなくちゃいけないけど、ベストは尽くした。


普通の事を、普通にできる今は、すごいんだって分かった。


周囲の人が、どれほど自分を思ってくれてるのか分かった。


そこに存在してるって事だけで、その人や自分を大切にしたいと思った。


生きていて、出会う事ができて、一緒に笑ったりできることは奇跡だ。



揺れるハート 大げさだけど、それくらい自分も周囲の人も
大切にしたいと思わされた。


今後は、この病気と一生付き合っていかなくちゃ行けない。


もしかしたら、3年後普通の生活をできてないかもしれないし、
もしかしたら、80歳までピンピンしてるかもしれない。


こればっかりは、本当にわからないし、怖いことでもあるけど、
今日という1日を大切に、笑って過ごす時間をたくさん作って
そうやって生活をして行きたいと思う。楽しい


034/放射線10回終了
時計毎朝同じ時間に起きて電車同じ電車に乗り、病院にいく。

たったこれだけだけど、少しずつ社会復帰をしている感じがして、
毎日ちゃんとすることがあるっていうのは、何かいいな。
と思いつつ通う日々。女


放射線治療10日目を終えた私の胸ちゃんは、見た目そんなに変化はない。

でも昨日あたりから、なんとなく皮膚にヒリヒリした感が出てきてる。
わきの下付近から、胸の上部にかけてじんわり来てる。


昔小学校の時、じゃんけんで負けたら、腕をぞうきんのようにされた。

何かちょっとその時の皮膚の感覚に近い。
しょんぼり体がよじれると、特にそんな感じになる。
少しやっぱり違和感が出てきてるなぁ。


記念すべき10回目の今日は、
胸を冷やすことに関して先生に質問してみた。聞き耳を立てる

冷やすことで利点もあれば、マイナス面もあるらしい。

それは何かというと、

冷やすと胸の脂肪が硬くならない。だから、やわらかく保つには胸を冷やす。

しかし、冷やしすぎると、皮膚の再生が遅れる。

ということらしい。


だから皮膚が弱い人や、日焼けして真っ赤になるような人は、
あまりやりすぎは良くないみたいだ。


どっちにしろ、担当の医師に確認することは大切なんだろうけど、
「miuさんは全然大丈夫そーです。笑」といわれた。

あせあせ私の皮膚は、放射線にも負けないほど、打たれづよいみたいだ。。
033/放射線
とうとう放射線治療のスタートだ。

放射線は、今までの個人クリニックから、大病院への通院となる。
巨大な病院の人の多さ、そしてシステム化されて
受付も、支払いも全て機械化されていることに驚き、びっくり
患者番号だけで、管理されるこの状態に、とても違和感を感じた。


放射線科に向かい、待たされる事40分。
のんびりとした先生が出てきて、ゆっくりと診察がスタートした。

注意点としては
・氷で冷やす事(1日 15分×2回)
・患部を擦ったりして刺激を与えないこと
大きなところでは、この2点。


わりと良い先生かしら。と思いつつ、私が、
「氷ではなく、ほ冷剤でもいいですか?」ときいたら、
先生が、
「氷で冷やして下さい。あなたは一度めだけど、
私は毎日のように同じことを聞かれて、何度も言って嫌になってるんです」

と投げやりにいわれ、無性に腹が立った。
何だこいつっっっっ 怒りマーク怒りパンチ

先生は、お仕事でしょ??
患者は不安だったり、初めてのことに疑問を感じて当たり前。
だから質問するんでしょーが。ったく!
それを、何言ってんの!?このくそじじぃーーー!!!

むかっ・・ありえねぇーぞ、まじ。。

が、この先生しか頼れないから、すっごい我慢。
悔しくて、悲しかった。
この人は、先生失格だと思う。心底むかついた。

最終的に、手術時のちょっとした取り残しがあるため
30回通うということに決定。計6週。

そしてCT撮影もした。マジックで体中に線を書かれ、
見るも無惨な体になってしまった。汗

下着も早速染まっている。。治療中はウォーキングブラにしておこうと決めた。
腕まで書かれてるから、夏だったら厳しかったかも。
冬でよかったわーほんと。


しかしこれじゃ胸元の深い洋服は着れない...
でも、都合のいい服もあまり持って無い。。
結局、近所のユニクロでタートルを購入。
安いついでにうっかりベルトも購入。


来週から6週間の治療が始まる。これも容易くはないだろうけど、
どうにか踏ん張らなくちゃ・・
うまくいけば、
4年に1度の「2月29日」にグランドフィナーレ!!

しかもこの日は、禁煙 禁煙4年目記念日でもある。よくやった、私!!

目指すところはあと少し。めげずにがんばろーっと。
032/抗がん剤終了
・・・終わった。


吐き気、嘔吐、口内炎、痔、結膜炎(重度)
脱毛、味覚障害、関節痛、筋肉痛、むくみ、
頭痛、重い肩こり、鼻血、無月経、吹き出物
全身の倦怠感、視力の低下、集中力の低下


こんなにすごい副作用がでる、抗がん剤との闘いが終わった。
精神的なダメージも大きく、すぐに鬱のスイッチが入るような日々。

2007年のクリスマスぴかぴか
今の私にとっては何よりも嬉しいクリスマスプレゼント。プレゼント

3月スタートした抗がん剤の治療が、すべて終了したのだ。

最後の点滴を受ける数日前、忘年会の帰りの電車で、
ずっと私の近くで心配してくれていた親友に、そのことを告げた。
やっと、終わるよ。

その一言で、混み合う車内で、ぽろぽろと涙を流してくれた。
よかったね。ほんとにがんばったね。と
二人で号泣し、駅に着いたらひき付けを起こすほど、声をあげて泣いた。

そして、いつも電話で八つ当たりしてしまっていた兄も、
その電話口で、声をあげて泣いてくれた。

よくがんばった。僕は何もしてやれなくて・・でもほんとに良かった。と。

しんどいと、自分だけが辛く、本当にやるせないようになるけど、
この時に初めて、自分だけではなくて、
自分を愛してくれる周りの人も、同じぐらい辛いんだということがよくわかった。

心配したり、自分には何もできないともどかしい気持ちになったり
自分はどうしたらいいのか、と悩んだり。。

私は、少しは人の立場でものを考えられると思っていたけど、
まだまだそこには、たどり着いてない。しょんぼり
でもそいうったことを、ちょっと分かったことだけでも、
少し成長できたかもしれない。

もうすぐ新しい年が始まる。植物

これで全てが終わったわけじゃないけど、
少しずつでも、心にゆとりをもって、楽しく笑顔で生活しよう。
助けてもらった分、自分ができる限りで、誰かを助けよう。
そんな風に思った。

嬉しい来年は、今年を取り戻すべく、すばらしい一年になりますように。。



024/やっと折り返し
乳がん告知から、ちょうど6ヶ月目。

抗がん剤の6クールがやっと終わった。
やっと副作用からも立ち直りかけている。

最後の1回が、一番きつかった。
夏バテも手伝ってか、点滴を受けたのが朝だったせいか、
24時間、吐きまくっていた。人じゃないみたいだった。
水を飲んでも、氷をたべても、食べ物を連想するだけでも吐いた。
獣のような嗚咽をあげ、息も出来ないほど苦しかった。

・・・長かった。でも、でも私、ほんとに頑張った!!!!拍手

やっと1種類目が終わったばっかりで、
今度は脱毛という、悲しい現実が待っている。
いくら覚悟が出来ててるといったって、髪の毛が無くなったら、悲しいに決まってる。
覚悟なんて言葉ばっかりで、本当は何も覚悟なんて出来てないんだ。
なんで、こう畳み掛けるように、辛い事の連続なのかな。
治療って、本当にしんどい。

だけど、私が苦しいだけ、悪い細胞も苦しんでるって
そう思ったら、少しだけ気分はマシになるかもしれないや。

こんちくしょーーーーー!!怒り


だけど今は、それよりも苦しみぬいたこの半年に、
やっと終わりが来たことを、本当に嬉しく思う。

と同時に、もし再発したら、私は同じ治療を望むだろうか、
それとももう、あきらめてしまうのだろうか、
そんな事を考えてしまう自分がいた。

告知、手術、治療、とがん患者はそれだけでも、日々マイってるのに、
それでも今後の不安を突きつけられる。

どの病気も同じだし、人はいつどうなるか分からないといえば、それまでだけど。。

それでも、少しでも笑っていたいから、
そうやって生活できるように努力しようと、無理したりもする。
結果、同じだったらやっぱりそうして生きていた方が、絶対いいから。

まだまだ続く治療、そして今後待ち受ける、つらい事。
たくさんあるけど、すべて過去になるまで、私は踏ん張って
今、自分がすべきことをする。

だって私は、どう考えたって、もっと生きていたいから。
まだまだ、沢山やりたいこともあるんだから。